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クーラーにまつわる話
written by 西田真尋 for Service Area Web Friday -Track Back Special!

本日のお題 第66回「あつ〜い…クーラー使ってる?」

 地球も温暖化であるし暑さをどうするかは大事な話になりそうだ。





 暖めるには火を焚けばいいという所もあるので古今東西暖房器具というのはかなりの数が存在しているが冷房器具となるとかなりほとんど存在しない。「涼を求める」というのは古来は王侯貴族の行う事であった側面も多い。クーラーなんて昔は結構いい暮らしの家にしかなかったが、今は当たり前にクーラーなんて家にあるしどちらかというと電気代から節約して使う人もいるぐらいだろう。しかしそれもここ数十年の話でしかない。

 「涼」の話である。
 食い物のでアイスやシャーベットがそうである。雪山から膨大な量の雪をとってほとんど溶けてしまった残りは王様の口に入るという話なんかはいい例である。「涼」ではないが日本の魚などでも原産地から遠い地域の人間は生で食べる事はできなかった。ではどうしたかと言えば、干物などにして食べるわけである。日本でも生け簀にそういう魚を入れて運ばせ、現地で絞めて食したエピソードもあると聞く。勿論食べるのは権力者や富豪である。暖かさと違って「涼」とは如何に手間暇やお金がかかるか示しているという事も言えるだろう。ちなみに古代日本では権力者の方がルーズな格好を許される事になっていた。夏になれば衣冠束帯など暑くてしょうがないと思うのだがそれも含めての権力なのだろう。とかく「涼」は権力を好む物である。会社でもトップは私服なのに社員はスーツというのにも心なしか似ていなくもない。

 それを考えると現代はクーラーの効いた部屋で鍋をやったり、暖かい部屋の中でアイスを食べたりするぐらいだから昔の人が見たら卒倒するような楽園じゃないかとも思ったりする。一般人が昔の王侯貴族よりも豊かな生活とも言える訳である。つくづく文明の進歩とは恐ろしくも凄い物とも言える。

 ただ今はそうかもしれないが昔は違ったわけで…。
 そんな中で生まれたのがどうやせ我慢するかという話でもあるんじゃないかと思う。例えば肝試しや怪談。もっとも打ち水という現実的な施策もあるがそんなもんで済まない暑さであれば暑さを忘れるしかない(怪談については文学的な物もあるので一概には言えないが)。しかしこれらの風物がないと夏のような気もしないので夏は暑いのがやはり正解なのだろう。熱波にはほとほと困りものでもあるのだが…。

 お勧めは自分の頭の上に岩をつるして置く方法である。自分の家でもそうしている。これは相当に涼しくなる。

 勿論クーラーの効いた部屋の中ではあるのだが。

テーマ:エッセイ - ジャンル:小説・文学

* 2006/06/30(金) # [ 読み物 ] トラックバック:0 コメント:0

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